カンボジアには、屋台料理である、孵化寸前のアヒルのゆで卵『ポンティアコーン』という衝撃的な食べ物があります。しかし現地の方にとってはポピュラーなおやつなのです。
卵をつつくと、人間でいう胎児のような形が出来かけていて、正に孵化寸前の状態で食するのです。
カンボジア(シュムリアップ)に行く前は、絶対食べることはないと思っていたのですが、バンデアイスレイ遺跡(アンコールワットから車で40分)に行った帰りに、ガイドさんから屋台へお誘いいただき、恐々食べることになりました。
食べてみたら、意外や意外、見た目のグロテスクさとは別に、とても美味しかったのです!!食べたことのある方は、ほとんど美味しいと言いますので、日本人の口に合うと思います。
それでは『ポンティアコーン』の食べ方、味、食べれるおすすめ屋台など詳しく書いていきたいと思います。
■目次
『ポンティアコーン』の食べ方
まず、屋台で注文すると、↓写真左のような赤いお皿のセットが出てきます。
- 白いゆで卵(ポンティアコーン)←注文した個数
- ライム
- 香草
- コショウ(テーブルに置いてある場合もあり)
- エッグスタンド
- 小さなスプーン
ここでまず、ゆで卵をエッグスタンドに立てらせておきます。
この時は、一緒にカンボジア版お好み焼き(写真右)とカンボジア版たこ焼き(写真左上)も一緒にオーダーしました。
調味料を好みで合わせる
緑の小皿に、出されたものと、テーブルに置いてある調味料をお好みで合わせます。胡椒(カンボジアのは世界一と言われている)、ニンニク、唐辛子調味料などに、ライムを絞ります。ニンニクは多めの方が美味しいです。この調味料が味の決め手になります。
卵をつついて、イザ実食
いよいよ、小さなスプーンで卵の上をコツコツとつついて穴を開け、上の方の殻を手で取り除きます。いきなり、アヒルの子と「こんにちわ」しちゃうんじゃないかと、ドキドキでした。
おおっと。鶏っぽい、まさに孵化寸前のアヒルの胎児の一部が見えてきました。これを勇気を出して、スプーンでほじくり出します。
まさに胎児の頭、くちばし、体、手足がうっすらとあります(泣)ずるずるっと出てきました。
『ポンティアコーン』のお味は?
先程合わせた調味料につけて、思い切って食べてみたら、先程の調味料のニンニクが効いていて、美味しい!ナニコレ珍味。食感は半分、孵化しかけのアヒル胎児の軟骨や柔らかい体の感じ、半分は茹でた黄身になっていて、味は本当に美味しいです。熟成させた旨味の濃い卵という感じでしょうか。
溜まっているスープは、栄養があるので、調味料を入れて飲んでください。茹ですぎの場合、スープが無い場合もあります。茹で加減が生っぽくて茹でなさすぎの場合もあり、その場合言えば、取り替えてもらえます。
栄養価も高く滋養強壮に良いので、現地の人が風邪を引いたときには、『ポンティアコーン』を食べるそうです。旅の疲れをとるのに最適だと思います。
『ポンティアコーン』はどこで食べれるの?
ズバリ、屋台です。
カンボジアでは屋台が朝、昼、晩と、食事時になると屋台街が出現します。家では食べない人が多く、みんな屋台で食べるので、たくさん人が集まります。
観光客が行く場合には、人が入っていて、できるだけ清潔なお店に行くことをオススメします。半生の食べ物なので、古いものだとお腹を壊す可能性があるためです。
シュムリアップでのオススメは、「キョンギュウの屋台ストリート(プラウ・ホックセップ)」です。ここはゴミゴミとお店が密集すぎず、わりと清潔感があり、日本人の駐在員の方も食べにくるそうです。なんと、遊園地まである大きな屋台街です。私が行ったときには、ネクタイを締めたスーツ姿の男性も食べていました。
ここで食べたポンティアコーンは、作り立てで茹で具合もちょうど良くて、美味しかったです。回転が悪いお店だと、茹ですぎてたりして味が微妙になってしまうので、注意です。
シュムリアップのキュンギュウ屋台ストリートへの行き方
場所はアンコールワット遺跡の南東にある、アンコールワット遺跡の入場券売り場のすぐ南側の、60号線沿いです。夕方から、オープンします。(18時~22時頃)
ガイドブックaruco「アンコール・ワット」の地図に、キュンギュウの屋台ストリートは載っています。巻末の地図の、カンボジア全体の次のページ「アンコールワット遺跡群とシュムリアップ」という割と広域地図の真ん中あたりです。
オールドマーケットからだと、トゥクトククで15分ぐらいでしょうか。かなり有名な屋台街なので、ドライバーならみんな知っていると思います。「プラウ・ホックセップ」と言った方が通じるかもしれません。
地元の方しかいませんが、ひるむことはありません。みんな優しいです。
『ポンティアコーン』があるお店の目印は?注文の仕方は?
ズバリ、店頭で卵を温めているお店です。
好きな席に座ったら注文を取りにきてくれます。メニューはないので、口頭か指差し注文になります。「ポンティアコーン」を〇個と注文してください。まずは一人1個が無難です。似た卵の料理で「ポーンモアンアン」という焼き卵料理もありますので、間違わないようにしてください。
飲み物を頼むこともできるし、持ち込んだ飲み物を飲んでもOKです。
カンボジアでは、昆虫を揚げた珍味も有名ですが、それよりも、是非『ポンティアコーン』を試してください。日本人は好きだと思います!
では、Let’s enjoy!!
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