3年に1度の開催の瀬戸内国際芸術祭で沸いている瀬戸内海の島々。今回は、小豆島のアート巡りに行ってきました。
小豆島は観光名所がたくさんある瀬戸内国際芸術祭の会場となっている島の中で、一番大きな島です。
小豆島の行き方、回り方、食事処、オススメの宿、絶対見るべきアートを中心に、解説したいと思います。
■目次
行き方
船は高松(香川県)からフェリーと高速船、神戸、姫路、岡山からフェリーが出ており、どの地点からもマイカーを載せてフェリーで行くことができます。
中でも、船の便が一番多いのは高松港からです。小豆島のメイン港である土庄港には、1日30往復も出ています。土庄港にはレンタカー会社、タクシー乗り場、バス停などがあり便利です。高松から行く場合には、土庄港に行くことをオススメします。なお、池田港は高松港から11往復しています。
高松港でフェリーに乗る方は、①・②番乗り場へ、高速船で行く方は、③番乗り場になります。切符売り場はそれぞれ乗り場近くにあります。まず自分の乗りたい時刻の船は高速船なのか、フェリーなのか確認する必要があります。①・②乗り場と③乗り場は、260m離れていますので、間違えないよう要注意です。
船はどの席に座るのがおすすめか
午前中に高松→小豆島へ行く場合には、進行方向左側の窓側に座ってください。高松から小豆島は、ほぼまっすぐ北東へ行くので、右側の窓側だと太陽が眩しく、逆光なのでガラスの汚ればかり目立って景色が見えにくいのです。
左側だと、女木島・男木島の景色を楽しめますので、オススメです。
★高速船(高松-小豆島土庄港間)はどんな感じ?

運賃:大人1400円 小人700円 所要時間:35分 定員:125人
座席は屋内のみで、トイレもあります。はふかふかの椅子で座り心地◎です。
★フェリー(高松-小豆島土庄港間)はどんな感じ?

運賃(人のみ):大人700円 小人350円 所要時間:1時間 定員:約430人 車両:約60台
船内はものすごく広く、座席は室内、デッキ(外)にあり、室内には大型テレビ(NHK放映)、トイレ、売店があります。
人だけ乗る場合の注意点としては、降りる際は、乗った側と反対側の階段(着岸した先頭)から降りることです。そうすれば、車両よりも早く降りることができます。フェリーに乗った同じ側から階段を下りた場合には、フェリー後方にいることになり、車両が全て出ないと人は降りられないのです。
フェリーは先頭に座ると、パノラマの景色を楽しむことができます。(但し夕方は西日が眩しいので注意)

アートを巡る所要時間は?
1、主なアートだけ見て回る場合は、8時間はみてください。
2、小豆島の全てのアートを見るには、2日間みてください。
島内の交通手段は何が良い?
1.車(レンタカー)
小豆島は広く、アップダウンがあり、アートがある集落と集落の間にかなり距離があります。効率よくアートを見て回り、観光名所めぐりにも、車がベストです。レンタカーは当日では空きがなく、予約必須です。小豆島は普段から観光で来る方が多いので、早めの予約をおススメします。
- マリンレンタカー ☎0879-61-1277 夜080-2980-7644 8:00-18:00※フェリー切符売り場内にカウンターがあって一番近い。8時間6600円(ガソリン代込み)
- オリックスレンタカー ☎0879-62-4669 8:30-18:00
- 小豆島観光レンタカー ☎0879-62-8555 9:00-18:00
- エンジェルレンタカー ☎0879-62-1428 9:00-18:00 ※土庄港から徒歩3~4分 混んでてもここは空いてたりする。お土産に素麺をいただきました。
★一人旅の方には、レンタルバイク(スクーター)が安くてオススメです。
2.バス
瀬戸内国際芸術祭臨時バスがでます。作品を巡れるように停車します。但し2時間に1本のため、公共バス(1時間に1~2本)と上手く併せて利用しましょう。バスの時刻は公式ホームページをチェック👉
3.レンタサイクル
土庄港近辺、迷路の町、エンジェルロード(海岸の名所)までであれば、レンタサイクルで十分です。
絶対見るべきアート
ワン・ウェンチー(中山地区)

小豆島といえば、コレ!というぐらい有名な作品。棚田の中に、膨大な量の竹を編んで作った巨大ドーム。瀬戸内国際芸術祭第1回から竹の巨大な作品を発表していて、毎回、最初から作っており、どんどんバージョンアップしているのです。
2025年の作品は、近づくと、竹で編んだエントランスを通って

中に入ると、

靴を脱いで寝っ転がってみると、木漏れ日の光がキラキラしていて、まるで昼間のプラレタリウムのようです。解放感があってとても気持ちが良いです。ちなみに靴を脱いで歩いてみると、竹踏み状態で痛気持ち良い☺
竹のドームを見た後は、ここから徒歩10分の岡淳+音楽水車プロジェクト(sd59番)に足を延ばしてみてください。その間の道は、ウグイスなどの鳥のさえずりが聞こえ、野花が咲いていて、桃源郷のようです。
場所は棚田100選に選ばれている棚田が美しい中山地区。大小700枚の棚田があります。風景と一緒に楽しんでくださいね。
長澤伸穂 うみのうつわ(迷路のまち地区)
真っ暗な広い空間の中、青く光っている船が浮かんでいる、幻想的な作品です。

こちら、見るだけではなく、なんと、微妙に揺られる船の中で寝そべる体験型アートなのです!ゆりかごに乗っているようで寝てしまいそうな気持よさでした。BGMは打ち寄せる波の音♪
一人づつの体験(2~3分づつ)になるため、待ち時間があります。私は最後に行ったため、フェリーの時間が気になってしまったので、最初の方に行くことをおススメします。
オリーブのリーゼント (馬木・醤の郷地区)
実は一番好きだったりします(*^-^*)) オリーブの精がもしもリーゼントだったら。。。みたいな構想なのかしら。いかした俺たち、リーゼントぉ~♪ よっ、リーゼントがご立派!

写真を撮る際には、リーゼント君の裏からひょっこりはんして撮ると可愛くとれますよ~。
ジョルズ・ギャラリー (馬木・醤の郷地区)
世界的に有名なフランス人のジョルズ・ルースさんの作品。常設のギャラリーのため、有料(瀬戸内国際芸術祭パスポート提示で割引あり)ですが、ココは必見です。

あれ?金色の円が浮いてる?どっどういこと?・・・・実はあるポイントに立つと、このように見えるのですが、少しずれると、

まったく円には見えないのです。不思議ですよねー。ち密に計算されたアートなのです。実際に見てみると本当に不思議ですので、是非、現地で見てみてください。
古民家を使ったアートなのですが、2階には四角いバージョンのアートがあります。

ジョルズ・ルースさんは、取り壊される建物に描いたものを写真作品にするため、制作現場が残ることは、世界でも珍しいそうです。
こうしてみると、外国人の作品は、なかなか発想がユニークですねぇ。
目 迷路のまち(迷路のまち地区)
この作品がある界隈が、「迷路のまち」と呼ばれ、細い道が迷路のようになっています。作品自体もまさに「迷路」になっていて、体験型でめっちゃ楽しい作品でした。
できれば行きたいアート
空の玉/寒霞渓(寒霞渓頂上)
寒霞渓(山の頂上)観光と併せて行きたい作品です。おしゃれな展望台みたいなコンセプトかな。秋は紅葉の名所なので、素晴らしい景色が望めます。

駐車場にある、大きい方のトイレは、1億円のトイレと言われ、観葉植物がたくさん置いてあったりして、素敵なので、是非行ってくださいね。
はじまりの刻(屋形崎夕日の丘)
できれば、夕日の時間に訪れたい場所。作品とともに、海が綺麗に見えます。

作品の入口に、紐の長いハイジみたいなブランコと、カップル用ブランコがあるので、遊んでいってくださいね。
三都半島は楽しい作品が多い
三都半島はアクセスが悪いのですが、車で回る方で、上記のアートを見た後で時間がある方は是非、回って欲しいと思います。
シュールだったり、体験型のアートがあったりで、気軽に楽しめます。中でも良かった作品を紹介します。
尾身大輔 ヒトクサヤドカリ
かなりインパクトのある作品でした。ヤドカリのヤドが、古民家です(笑)

山声洞 by伊東敏光+広島市立大学芸術学部有志
外にある耳と、建物の中にある穴とで会話ができるようになっている楽しい作品です。「誰かいますか~?」と言ってみたら、「はーい」と返してくれる方がいました♪

建物の中にいる人と、外にあるこの耳から会話ができるようになっています。
自然の目「大地から」 byフリオ・ゴヤ
海の目の前にあるツリーハウスです。童心に戻ってみてください。外にはブランコが吊るされています。

手動の船の汽笛があったので鳴らしてみたら、思ったよりも大きな音だったので、ビックリしました~。
小豆島のおすすめの観光スポット、宿泊、ランチ、アクティビティは?
小豆島はアート以外にも、観光の見どころが多く、いろんな遊び方ができます。アートだけでは勿体ないので、是非宿泊して、小豆島を楽しんでいってください。
詳しくはこちらに「【小豆島の遊び方】小豆島の遊び方小豆島に7回行ってる私がすすめる観光・宿泊・グルメ・シーカヤック・ゴルフまで」を書いていますので、ご覧ください。☟
↓とっても役に立った瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブックです。船の時刻、バスの時刻、食事処など情報満載。
最後に私が参考にしたガイドブック(2種類)です↓