3年に一度開催の瀬戸内国際芸術祭の会場の1つである、香川県高松市の離島、豊島のアート巡りに行ってきました。
豊島は、特に「豊島美術館」が素晴らしいです。唯一無二の美術館ではないでしょうか。本当に感動します。
それでは、行き方、アートの巡り方まで、書いていきたいと思います。
■目次
豊島への行き方
所要時間:高松から直行便(家浦行き)で35分、直島経由便で50分。
高松港③・④番乗り場前にある切符売り場で、豊島行きの切符を買います。(大人片道1,350円)
乗り場は④番(一番奥の桟橋)です。
人が固まっているところが船に乗る列です。
豊島へはどの船便(時刻)に乗るとよいか
家浦港行きと唐櫃(からと)港行きの船がありますが、メインの港は家浦港です。レンタサイクルやレンタカーが借りれるので、家浦港行きに乗ってください。
高松→豊島(家浦港)への船は、全て高速船のため、定員が少ないのが特徴です。
高松→豊島(家浦港)の直行便の定員は70名ですが、高松→直島(本村港)を経由して→豊島(家浦港)へ行く船もあり、そちらは定員が40名に減ります。
早く着くうえに、定員も多い直行便を選んでください。
終日、豊島を回る場合のオススメの船の時刻はこちらです。(所要30分)
(行き)高松9:07発→豊島(家浦港)9:57着
(帰り)豊島(家浦港)17:20発→高松17:55着 豊島滞在時間は、7時間20分です。
船はどこに座るのがオススメか
船はエアコンの効いた室内席と、デッキ席があります。どちらも良いのですが、それぞれメリット、デメリットがあります。
デッキ席メリット:窓がないので、景色が綺麗に見え、写真も綺麗にとれます。
デッキ席デメリット:強い風に30分吹かれますので、最初は気持ち良いが、端の席だと最後寒くなる。髪型の崩れに注意。椅子はベンチ式で硬い。
室内席メリット:エアコンが効いていて、気持ちが良い。椅子がバスと同じでふかふか。
室内席デメリット:景色が窓を通すので、写真を撮る際に窓の汚れが邪魔する。
ちなみに、私は行きはデッキ席、帰りは室内席にしました。
右側・左側どちらの席の景色が良いか
行きは、前に向かって左側の席からは、女木島が見えます。右側の席からは男木島、豊島が見えますので、行きに左側に座ったら、帰りも左側に座れば、両方の景色が楽しめるので、オススメです。
豊島のアートを巡る所要時間はどれぐらい?
1、島内の全てのアートを巡るには、7時間見てください。
2、主なのアートだけ見る場合には、半日(3時間40分以上)見てください。犬島と豊島を一日で2島巡る場合には、これに当てはまります。オススメの船の乗り継ぎ時刻は、別記事に書いていますので、よかったらご覧ください。
豊島内の交通手段は何がある?
レンタサイクル
豊島はアップダウンがあるため、電動アシスト付きをオススメします。
土庄町レンタサイクル(家浦港内):家浦港で船を下船後、チケット売り場の建物を通り抜け、反対側に出てすぐ右側に貸し出し場所があります。(料金:4時間まで1000円。以降1時間毎に100円)
港にあり、一番近いので便利ですが、予約不可のため、特に午後から訪れる場合は、予約ができるところで予約しておいた方が良いです。
家浦港から近い予約ができるお店
- NPO豊島PPプロジェクト(☎080-2943-7788)
- レンタカーあき(☎090-1689-7380)
- 緋田石油(☎090-7628-4581)
*予約する場合には、電動であることを確認してください。
♠頑張れば全てのアートを見れなくもないが、夏は特に体力勝負。
徒歩&バス
バスで島内のアートをほぼカバーできますが、島最東部にある、ベネッセアートの心臓音のアーカイブ(おすすめアート)までは行けません。
瀬戸内国際芸術祭公式アプリをスマホに入れておけば、アートまでどういう手段で行けるかを示してくれます。
♠事前に、バスの時間を土庄町HPで確認してください。バスは、約1時間30分に1本の割合です。事前によく計画を立てておくことが重要になります。見るアートを絞っておくほうが良いです。
レンタカー
私は毎回、夏に行くのでレンタカーを利用しています。島1周は25分、家浦港から豊島美術館までは10分です。時間に縛られず、体力も必要ありません。
- レンタカーあき ☎090-1689-7380 料金:1日5000円+ガソリン代(半日料金もあり)*私はいつもココです。気の良いおっちゃんが、豊島の手作り地図をくれ、アート毎に近くの駐車場の場所が記載されていて重宝します。カーナビは付いていないのですが、もらえる地図や携帯のgoogleマップでたどり着けます。
- 緋田石油 ☎090-7628-4581
豊島で絶対見るべきアート3選
豊島美術館
豊島で絶対に外せません。絵を見る美術館ではなく、風景と空間、そして湧き出す水を感じて癒される美術館です。
何も知らずに初めて行ったときは、びっくりしたし、感動しました。今までの概念をひっくり返されます。
是非寝転んでみてください。
湧き出す水は、場所それぞれの湧き出し方、水の転がり方の速さが違い、見てて飽きません。光の加減で横から見ると輝いて見えたりもします。
人それぞれの楽しみ方があり、行く度に違う楽しみ方を見出すことができます。
家浦港から向かう、豊島美術館の手前には、道路からそのまま海にダイブするんじゃないかという景色になっていて、インスタ映えスポットです。(先頭の写真。手前の坂を上ってるときに撮ると、もっとインスタ映えします。)
事前オンライン予約制です。ですが当日でも空きがあれば、チケットを購入できます。
豊島美術館敷地の入口。この白いテントの手前に、整理券を配ってくれる人が立っていますので、声をかけてもらってください。駐車場は、この写真右側にあります。
事前に係の方から簡単な説明があり、その後チケットを購入します。(瀬戸芸のパスポートは使えません)
↑がチケット購入カウンター。建物内、写真左側にトイレがあります。
チケットを買ったら、左側へ行きます。美術館までのアプローチが森の小道になっています。右側の道は、帰り専用の道になりますので、注意です。
美術館入口です。いよいよ!の前に、靴を脱ぎ、係の方の簡単な説明があります。中では、音をたてたり、写真撮影は禁止です。
♠豊島美術館は是非、晴れている日に行ってください。その方が断然景色が良いし気持ちが良いです。雨が降っていると、美術館内にも入ってしまい、湧き水にも影響し、楽しみが半減しそうです。
美術館の帰路の途中には、ギフトショップ兼カフェがあります。豊島美術館を小さくしたような建物で、こちらも靴を脱いで入ります。写真左奥がカフェです。自宅のようにくつろげるようになっています。
心臓音のアーカイブ
豊島最東部にあり、バスでは行けませんので、レンタサイクルかレンタカーで行ってください。
手前のこのアプローチを抜けると・・・
黒い建物が心臓音のアーカイブです。前には海が広がります。
世界中の人の心臓音を収蔵し、公開しています。まず、大音量で心臓音が流れている建物に入ります。10秒ぐらい?の間隔で違う人の心臓音に変わり、人ぞれぞれ全然違うのが面白いです。たまにドーン!と強い不整脈のような人もいたりして・・・。
カウンターで是非、自分の心臓音を録音してみてください。登録料必要。
※「レコーディングルーム」で心臓音を採録します。採録した心臓音は、CDブックレットにおさめて持ち帰りができます。豊島の心臓音アーカイブに登録されますので、次に来たときに、検索して聞くことができます。(聞けるパソコンスペースあり)私も2013年に録音していて、来る度に自分の心臓を聞いています。録音したときは、夕方で空いていたので、自分の録音した心臓音を大音量で流れるルームで流してくれ、自分の心臓音を大迫力で聞くことができました。感動でした。
豊島横尾館
家浦港から歩いて行けます。古民家を改修し、屋内に11の作品があります。丁寧にセンスよく作られているので、見ごたえがあります。ここも見逃せません。
豊島のその他でおすすめアートは?
檸檬ホテル
島キッチン近くにあるアートです。パスポートは使えず、別料金ですが、複数人で行くと、とっても楽しいです。
ウミトタ
家浦港と豊島美術館の間にある、硯地区の海沿いにあります。
2019年瀬戸内国際芸術祭の作品ホテルで、築45年の日本家屋を改装した一棟貸しの宿。宿故に、開館時間が短いので注意してください。(土日月:12:00~16:00、火~金10:00~16:00(最終入館:15:30)
大きな窓からは、海と、田んぼが見えます。室内はとってもおしゃれで機能的な造りです。家の梁はそのままで、壁などには地元の石がふんだんに使われています。古いものと新しいものの融合です。6人まで泊まれ、料金は5万円+1人15000円。(朝食・夕食付。朝食は朝運ばれてきて、夕食はレストランで。)
針工場
家浦港近くのアートです。大がかりな作品で見ごたえがあります。
要注意なアート
いずれもアクセスが少し大変です。
1、ささやきの森
島キッチンから徒歩片道18分(車は道が細く、自転車との事故が多いので不可)かかります。往復1時間弱かるのですが、そよ風は吹いているけど、たくさんある風鈴が1つも鳴っていませんでした。風の強い日でないと楽しめないかもしれません。ただ、雰囲気は感じられます。
ランチはどこが良い?
豊島は食事処が少ないので、予約できるところがベストです。
島キッチン
2日前までに、電話・インターネットで公式HPから予約できます。
海のレストラン
海を眺めながら、テラスでの食事が気持ち良いです。
さっと済ませたい場合
- 豊島鮮魚 家浦港からすぐ。お魚系定食
- ultra 豊島出張所 硯地区(家浦港から豊島美術館に行く途中左手)にある、天然酵母のパン屋さん。店の前にテーブルとイスがあるので、その場で食べることも可。
ちなみに、私は予約しないで行ったため島キッチンは入れず、隣の食堂101に行きました。11:30頃に氏名を書き、12時過ぎに入れたのですが、食事がでてきたのが12:35頃だったので、かなり時間をとってしまいました。
(おまけ)いちご家(イチゴデザートのお店)
いちご家は家浦港から歩いていけます。イチゴのデザートがめっちゃ美味しいので、是非寄ってください。
お店入口。(駐車場もあります)
いちぎかき氷。イチゴを煮詰めたものも乗っていて、お手製のイチゴのシロップが激うまです。大き目ですが、ペロっといけます。
最後に
豊島美術館が有名なため、船の定員が少ない割に、大変混み合います。
事前の計画(豊島美術館の予約、ランチ処の予約、レンタサイクル・レンタカーの予約)をしておいた方が良いです。
帰りの船には絶対に乗り遅れないようにしてくださいね。
では、enjoy!!
最後に私が参考にしたガイドブックです↓